人生を変える手術の日
恐ろしいほどにお久しぶりなのですが、備忘録ブログですので手術の記録を。
次男が日齢15にして家族の誰よりも頑張った日です。
この日の事は一生忘れてはいけないし、忘れられない日です。
8:00
病院到着。20分まで面会。
4時以降絶食してるとの事でずっと泣いてて、家族だけでの面会は出来なかった。
9:00
手術室への見送り。
生後初めて両目を開けてた。口に当てられた乳首をずっと吸って、初めて両目を開けるなんて生きる気力に溢れてる!大丈夫!と思いながらも涙は止まらない。
待つ間、夫と交代してお昼を食べに行ったりトイレに行ったり。
家族待合に何組もいるので夫婦の会話もそんなになく。
ただ…
どんどんいなくなっていく待合の人達。
みんな早く終わるんだな…いいな…と少しどんより。
17:00
PICUの看護師さんがやってきて
「病棟にベッドを用意してくれと言われたので準備しますね」
…? どゆこと?
「え、あの、手術終わったんですか?」
「大体手術が終わる1~1時間半前に連絡が来るのでもうじき終わると思いますよ」
早!!!え?21時過ぎる覚悟してたのに??
18時とかに終わったら奇跡よ~位の事言われたはずだけどな?
手術自体が終わっても、エコーやら心電図やら輸血やら諸々があるとの事で
面会できるのはそこから2時間くらいかかるらしい。
なるほど、全然いい。
安心してまた涙。
家族待合で待ってた別の人に冷めた目で見られたのもいい思い出。
17:30
執刀医の先生からの説明。
やはり冠動脈は難しいものだったが、なんとか普通の術式でいけたとの事。
人工心肺から降りた後、すぐに自分の心臓が動き出したとの事。
生きる気力のある強い子です。
これを書きながら思い出して涙しています…。
閉胸済みで透析はなし。
おしっこの出は悪いから、2~3日様子を見て、変化がないようなら透析の管を入れるとの事。
術前から腎臓があまりよくなかったので、これは仕方ないかなと。
そして私の体調を滅茶苦茶心配されました。
奥さんちゃんとご飯食べられてますか?メンタルは大丈夫ですか?と。
私産後に滅茶苦茶色々あって助産師さんの前で号泣してるんですよ。
更にはパニック障害を過去に患っていたので多分それも産院と共有されてたんだろうね。
18:30
面会できるとの事で私から。
ずっと浮腫んでたんだな~。浮腫みが取れて小さくなったけど可愛くなってた。
色んなデバイスが繋がっていたけどそれに生かされているんだから感謝。
本当に可愛い顔で寝ていて、大手術を終えたなんて思えなかった。
主治医も来てくれて。
笑顔で「怖い話を沢山しましたね」って本当にね!!
初めて主治医と笑顔で話せた気がします。
今までずーーーっと怖い事ばかり話していて、自分の気持ちも沈んでいて。
この先生は他の先生よりも期待を持つような事は言わないんだなと思ったら主治医の事を滅茶苦茶信頼出来ました。
謎にこのタイミングで。
その後、夫が少しだけ面会して二人で私の実家へ帰宅。
長男はまだ起きていて、会えないと思っていただけにすごく喜んでくれました。
疲弊している中、夫は翌日の仕事の為に自宅へ。
運転が心配だったけれど、アドレナリンが出てるのはある意味元気に帰りました。
私は実家泊で。
両親とそれぞれ別々に話したのですが…
実父が多少酔っぱらっていまして。
その時言われた一言は私は一生忘れない。
ムカつきすぎて辛すぎて涙が出て。
でも見られたくないから瞬間に席を立ちました。
思い出した今も悔しくて涙が出ます。
なんで、無事に命を繋げた日にそんな事を言われなければならなかったのか。
口にも出したくないくらいの言葉です。
私は胎児期~出産~手術で義母・実母・実父から深く傷つけられました。
でもそれはみんな心疾患の子と関わったことないから仕方ないんだよね。
きっと当事者じゃないとわからないことがある。
今まで見えてなかった世界を教えてくれる次男に私は心から感謝しています。
そして、これだけ頑張ってくれたことも。